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哀愁の西雲楼 : 朝の来ない夜はない

哀愁の西雲楼 : 朝の来ない夜はない

竹中水前

拾われた命が、夜に咲く。 これは、霧の五木村が生んだ或る女の一生だ。 口減らしで売られた十四歳の娘が、日本有数の廓の頂点に立った。 愛した男がいた。ただ一人の男が。 だがその恋は、永遠に報われてはならなかった。 二人の間には知られざる運命が眠っていた。 赤ん坊は、ヒロ子と名づけられた。 売られた命が、芸妓・芳野として廓の頂点に立った。 哀しみを抱えた女たちが、ある夜、日本で初めてストライキを起こした。 芳野は、ただ一度だけ、女になろうとした。 その恋の果てに待つものが、これほど哀切な真実だとは。 霧は、晴れなかった。 プロローグ 一 五木村は霧に揺れて 二 西雲楼のヒロ子(芳野) 三 山東省を奪還したが 四 狼藉者 和木龍平 五 逢えば切ない 六 孝太郎父は何処へ 七 夜の欧州市場 (中略) 二十五 日本人とは 漢人とは 二十六 西雲楼の改革

出版社
幻冬舎
発売日
2026-07-01
ISBN
9784344699601

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