
アメリカの福祉改革とジェンダー
1990 年代後半に行われた福祉改革が、アメリカ社会にもたらした影響を、ジェンダー、人種・エスニシティ、市民権の観点から詳細にたどった労作!1996 年にクリントン政権の下で制定された福祉改革法は、財政赤字を削減し、社会福祉行政の分権化と民営化を進めたが、それによって、福祉受給者の大半を占めるマイノリティのシングルマザーや移民女性の生活は大きな打撃を受けた。福祉の受給年数が制限され、いわゆるワークフェアによる就労支援が進められたことで、非正規の低賃金労働への就労や増加し、労働市場における性別職務分離が一層、固定化されることになった。本書は、1990 年代の福祉改革がこうした女性の生活に与えた影響を具体的に考察するとともに、それに対抗する形でマイノリティや移民の女性たちが担うようになった新しいタイプの労働運動に目を向け、福祉国家としてのアメリカがいかに再編されつつあるのかを明らかにしていく。
- 出版社
- 彩流社
- 発売日
- 2014-06-09
- ページ数
- 232ページ
- ISBN
- 9784779120022
