
青木川伝奇
地方匪賊として生きた男と彼が愛した女たち 1952年の土地改革を背景に,悪逆無道な匪賊として政府によって処刑された魏富堂。 ところが五十数年後,かつて土地改革を指導した解放軍幹部馮明が訪れたその根拠地・青木川鎮では,魏富堂は伝説上の人物となっていた──。 共産党・国民党・匪賊が三つ巴になって戦っていた時代,陝西省南部の山奥で発生した実話をもとに,壮大・奇抜で人間味に溢れた物語が展開される。 史実をもとにした現代中国文学の代表的作品 2007年刊行後、ベストセラーとなって連続テレビドラマ化され、“青木川鎮ツアー”が大ブームとなる。 現代中国を代表する作家の一人、葉広芩の代表作。 【本書のあらすじ】 一九四九年、中華人民共和国は建国したが、まだ蔣介石の部隊が残存、秦嶺山中には匪賊が跋扈し、情勢は不安定だった。 陝西省の西南の隅にある青木川鎮は、四川省・甘粛省と境を接する山間の鎮(まち)で中央政府の支配も届かない。匪賊の魏富堂はアヘン栽培で財をなし、武器を購入し、自衛団の司令として君臨し、鎮の平和を守っていた。 ところが一九五二年、解放軍がやって来ると情勢は一変する。魏富堂は生命財産は保証すると言われて投降するが、大衆裁判にかけられて処刑される。 それから五十数年経った二十一世紀初頭、土地改革を指導した馮明が退官して青木川を訪ねる。彼が処刑した魏富堂は、未だに鎮の人の話題に上っていた。 今や鎮を挙げての関心事は観光開発であった。ここは九寨溝にも近く風光明媚で、古い木造建築が残り、パンダも生息している。 馮明の娘で作家の馮小羽は、古い新聞記事を読んで、青木川の近くで拉致され行方不明だという女性に興味を持っていた。父に同行して青木川に来るが杳(よう)として消息がつかめない。しかし、現地で調べているうちに、魏富堂に関係ある六人の女たちの数奇な運命を知る──。
- 出版社
- 中国書店
- 発売日
- 2016-10-28
- ページ数
- 412ページ
- ISBN
- 9784903316536
