
天女たちの贈り物
永井 均氏 これは、私の知るかぎり、本当の問題を主題として書かれた史上はじめての小説である。 しかし、読むたびに酔い痴れて恍惚としてしまうのは、主題のせいばかりではないようなのが、また不思議。 あちらこちらにブラックホールが発生し、宇宙崩壊が間近に迫る地球に、救済の使命を帯びて二人の少女が現れる。巫妙と咲友子…… 美しい姉妹の天女が現れた。天女たちは剥き卵のような裸体にきらびやかな金の装身具をつけていた。彼女たちは手を反り返らせて揺蕩(たゆた)いながら緩やかに流れていく神秘の舞を舞い始めた。女の子が呆気にとられて舞を眺めていると、昼と夜が溶け合うように姉妹の天女は一つの天女に溶け合った。 ──プロローグより 語りえぬものを呼びだす天女たちの舞、宇宙崩壊(ビッグクランチ)のシナリオをくつがえす想念の跳躍と祈り……形而上学と東方の神秘思想と現代宇宙論とがあやなす救済の物語。
- 出版社
- ぷねうま舎
- 発売日
- 2015-05-22
- ページ数
- 290ページ
- ISBN
- 9784906791453
