
歩く
◆第一句集 望の夜の雲はなやいで通りけり このはなやぎは名月に由来するのですが、雲のこの在りようによって、かえって名月が荘厳されているかのようです。澄んだ秋の夜の一景です。 (序・中村雅樹) ◆自選十二句より 夕闇のしづしづと来る桜かな 啓蟄の人声とほくまで届く 葭切の声があちらに移りけり 神さまの実梅と言ふが落ちに落ち 亀鳴くと言ひて丸太を磨きをり 水澄んで四五人の祓はれてゐる みどり児のまなこ澄みたる野分かな 押花に長き根のあり獺祭忌 氏神の日向を吹きし秋の風 望の夜の雲はなやいで通りけり
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2020-09-25
- ISBN
- 9784781413006
