欺かれた夜
愛して、捨てられてーーこの子だけが支えだった。 ソフィーは幼い息子を乳母車に乗せ、冷たい雨の中を歩いていた。 足を滑らせて排水溝に落ち、あわや車に轢かれそうになった瞬間、 惨めな気持ちで顔を上げた視線が、とある人物とぶつかる。 エットーレ! かつて彼の姉の屋敷の子守りだったソフィーを、 彼は婚約者のある身で誘惑したばかりか、 泥棒の濡れ衣を着せて冷酷に追い出したのだった。 「うらぶれた姿で排水溝にいるとは、まったくお似合いだな」 強引に車に乗せようとするエットーレに、彼女は必死で抗った。 逃げなきゃ。この子が彼の息子だと知られてしまう前に!
- 出版社
- ハーパーコリンズ・ジャパン
- 発売日
- 2025-10-01
- ISBN
- 9784302104338
