野菊
◆第一句集シリーズ/I 葉牡丹の渦の白さの押合へり 視覚的印象が鮮明な句は案外多いのである。 この句に見られるような把握は平凡ではない。 (序・片山由美子) ◆自選十句 著莪咲くや祖母死してより訪はぬ家 サングラス坐して手負ひの獣めき 秋風にひらめく辞令受けにけり 魚の目のどれもまんまるクリスマス 二人して選ぶ指輪や麦の秋 身籠りて木犀の香に睡るなり 桃の日の朝より腹を蹴る子かな すぐ散りて勿忘草といふあはれ 思はざる軽さの雛を飾りけり 親子三人野菊とともに吹かれをり
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2019-09-26
- ISBN
- 9784781412160
