文化を問い直す 舞台芸術の視座から
文化が大切だからこそ「文化」をあえて問い直す という意義あるパラドックス…… 芸術経験を通じて当たりまえだと思っている「事象」を問い直し、 何らかの知見を導き出すこと。 舞台作品や朗読パフォーマンス、戯曲、日独の両言語で書かれた ユニークな詩のなかに見出された 文化的自明性への問いを真摯に深く鋭く考察する。 序章 文化を問い直すーー文化・アイデンティティ・自由と 舞台芸術(平田栄一朗) 第一章 異物としての演劇言語 --演出家・鈴木忠志の国際共同制作(寺尾恵仁) 第二章 喜劇の文化戦略ーーセルダー・ソムンジュの『我が闘争』 朗読パフォーマンス(栗田くり菜) 第三章「もうひとつのフィクション」のすすめ: 岡田利規『God Bless Baseball』における異他的なリズム (三宅舞) 第四章 舞踏文化を動かすには:川口隆夫と田辺知美の 『シックダンサー』における踊る主体と観客の視線 (宮下寛司) 第五章〈今ここ〉からずれる風景 --ハイナー・ミュラー『ハムレットマシーン』を例に (石見舟) 第六章 多和田葉子の「越境」 --混合文字詩「Die 逃走 des 月s 」を読む (谷本知沙) 第七章 罅割れる憧憬ーークリストフ・マルターラー演出 《美しき水車小屋の娘》における歌う主体の複数化と 家父長制的文化への抵抗(針貝真理子) 第八章 越境のオペラ/オペラの越境ーーシュリンゲンジーフの 《さまよえるオランダ人》演出を例に(北川千香子)
- 出版社
- 彩流社
- 発売日
- 2021-02-08
- ページ数
- 272ページ
- ISBN
- 9784779127212
