チボー家の人々. 2
痛みを抱えながら大人への階段を上る 第一部の末尾で、家出先のマルセイユから連れ戻されて帰宅したジャックは、親友ダニエルに宛てて絶望的な別れの手紙をしたためる。そこには、自分は「あるところ」に入れられることになった、もう二度と会えないかもしれないと記されていた。 第二部では、ジャックの送られた先が、父オスカール・チボーが創設した問題児たちの矯正施設「少年園」であることが明らかになる。ジャックがそこに送られてから8か月が経過し、弟の身を案じた兄アントワーヌは、予告なしに少年園を訪問し、別人のようになったジャックの姿と、彼の置かれた状況を目の当たりにする。 帰宅後、アントワーヌは弟を少年園から出してやってほしいと父オスカールに懇願するが、にべもなく断られてしまう。だか、精神的指導者であるヴェカール神父の仲立ちで父は考えを改め、最終的にアントワーヌの願いを聞き入れる。 少年園から出ることを許され、家に戻ったジャックは、晴れて兄アントワーヌと二人の生活を始める。そこに、家番のフリューリンクばあさんの姪であるリスベットという若い娘が家事手伝いとしてやってくる……
- 出版社
- 白水社
- 発売日
- 2026-07-01
- ISBN
- 9784560072721
