治療者はいかに自分自身を分析するか : オートグノーシス
新谷昌宏, 翻訳グローヴスジェイムス・E., 著シュワルツジョナサン・H., 著北島潤一郎, 翻訳ほか
精神科医や心理臨床家など臨床の場に従事する人々、とりわけ研修中で知識や技能の学習とトレーニングを受けているものは、きわめて大きなストレスにさらされることになる。そのようなストレスを克服し専門家として職業的任務を果たしてゆくために、治療者自身について学ぶことが本書のテーマである「オートグノーシス」である。本書に集められた24編の記録には、「逆転移」として語られる患者から治療者への影響と言った狭い範囲にとどまらず、同僚や指導医との関係、他職種や医療制度とのかかわりはもとより、家庭や友人などきわめて個人的な事情にも関係する感情的ストレスを回避することなく直視し、真摯に検討し、そしてそれらが克服された過程がなまなましく語られている。そしてオートグノーシスは抑うつや不安といった治療者自身の精神病理的現象を軽減させるばかりでなく、それを触媒として人の心の中の動きを洞察する能力を高め、臨床家としての前進をもたらすことが明らかにされている。
- 出版社
- 金剛
- 発売日
- 1996-10-01
- ページ数
- 191ページ
- ISBN
- 9784772405294
