
中世法会文芸論
〈法会文芸〉とは本書であらたに試論として提起される新概念であり、 「法会」を媒介に生み出される文芸の総体を意味する。著者が示すその「総体」は驚くほどの広範囲のおよぶ。 「法会」の場で読まれ、語られ、うたわれ、演じられるテキスト、図像イメージ、言説、所作...。 のみならず法会に参集した人々の思いや願いを綴ったもの、あるいは法会を通じて再創造されたものも含まれる。 本書は、法会の領域をダイナミックに設定し、そこに生み出される力学を丹念に読み解き、 中世の表現の時空を総体として捉えようとする試みである。 中世、多くの文芸は「法会」を媒介に、生成、享受され、再創造され、 また法会に生かされ循環する、絶えざる運動体としてあった--。 『院政期文学論』から3年。 宗教を軸に、どれだけ古代・中世の表現に迫れるのか。 小峯和明最新刊。2009年5月末刊。
- 出版社
- 笠間書院
- 発売日
- 2009-06-12
- ページ数
- 660ページ
- ISBN
- 9784305704634
