
大地を切り裂く人々
社会科学のメラネシア的生成変化! 忽然と消えたクランが残した「禁足地」、遺体から力を得ようとする若者、土地争いの場で「掘ってみれば分かる」と叫ぶチーフ、重機の振動に呼び覚まされる祖霊、「石から生まれた男」をめぐる系譜の内紛。 「大地の不穏な現れ」から、自らの社会観と未来を問い直す。 *** マライタ島における土地は、我々の知るそれとはまったく違っている。土地は人間を支える安定的な地盤ではなく、あらゆる過去が堆積した潜在性の領域である。人々はこうした土地を「掘り」、そこに現れた自己の姿に驚く。(本文より) はじめに 土地と向き合う人々 序章 メラネシアから社会と土地を考える 第1部 死が埋まる土地 第1章 海の側に住む「山の民」--調査地の民族誌的概要 第2章 不動の故地と伸び広がる系譜ーーキリスト教以前の西ファタレカ 第3章 「あってはいけない現実」の形成ーーマーシナ・ルールと自己知識の客体化 第2部 生きた土地 第4章 起源の闇と不穏な未来のあいだーー現代西ファタレカにおける社会変容の深層 第5章 家を作る者が捨てた石が隅の親石となるーー西ファタレカのクラン間政治と「未発の革命」 第6章 木々が倒れるときーーメラネシアの人間と自然 第7章 故地へ帰る道路ーーインフラストラクチャーと新しい日常の構築 結論 目の前にある時間 あとがき 注 参照文献 索引
- 出版社
- 春風社
- 発売日
- 2026-01-13
- ページ数
- 368ページ
- ISBN
- 9784868160670