
同化ではない共生を
異端とされながら世界へ広がるイスラーム教団「アフマディーヤ」は、私たちの隣にも住んでいる。東日本大震災の支援活動も行ってきた彼らの「愛」と「献身」の生活史から、グローバルな移動とローカルな定着のなかでの多文化共生の新たな可能性を問う。 英領インドに1889年に興り、グローバルに伸展し、パキスタンやインドネシアでは迫害され、ナイジェリアやガーナなど西アフリカでは地域に深く根付き、難民あるいは移民として欧米に進出したアフマディーヤ。ガーナでは知名度が高く大統領にも歓迎される一方、本国では異端とされて迫害される、振り幅の大きすぎるこの団体は一体何なのか。(本文より) 序章 大統領の演説を聞くーガーナの広原にて 第一部 歴史、組織、政治 第1章 アフマディーヤの歴史と展開ー英領インド発の世界的マフディー運動 第2章 ムスリムとは誰かー境界をめぐる政治 第3章 「想像の共同体」アフマディーヤー組織力と官僚制度 第二部 移動、アイデンティティ、ジェンダー 第4章 ディアスポラの信仰者ーグローバル状況下の複層的アイデンティティ 第5章 移動する宗教マイノリティと難民認定ー日本とカナダを事例として 第6章 ローカルをグローバルに生きるー信徒の結婚戦略 第7章 性別役割分業ー夫方居住と国際婚姻移動が生む脆弱性をめぐって 第三部 信仰、支援、献身 第8章 ヒューマニティ・ファーストと東日本大震災支援 補論 信仰と献身ーモラル・エコノミー 終章 同化ではない共生を あとがき 参照文献 索引
- 出版社
- 春風社
- 発売日
- 2026-03-25
- ページ数
- 352ページ
- ISBN
- 9784868161318
