
江戸時代自治文化史論
自治の原点は一揆であり,一揆の母体は産土神(鎮守)祭礼の中にある.祭礼に関わる人々の意識的深層は祖霊観念や弥勒信仰に象徴される再生観念・救済観念の中にある.このような観念に基づく祭礼や一揆の集合心性が意識的基層となって地域社会の秩序のみならず,国制の秩序をも制約する自治秩序は生み出された.本書は,こうした視座から江戸時代,町や村あるいは郷や郷の連合体を基礎に独自の自治秩序を創り出していった百姓身分・町人身分の人々の自治文化について論じ,この中に市民的自治の源流を探ろうとする.〔日本史・近世〕
- 出版社
- 法政大学出版局
- 発売日
- 2010-03-19
- ページ数
- 432ページ
- ISBN
- 9784588250569
