
福島復興学Ⅲ
本書では,「忘却」と「無関心」をキーワードに据え, それらに抗するための知的実践を展開することを課題としている。 災害を単に「自分事」として捉えるだけではなく, 社会的かつ地理的な分断をいかに乗り越えるか。 そして,経済的合理性が優先される社会環境のなかで, 災害が多発する現代において,特に原子力災害を受けた 「日本に住み続けることの意味」を根本から問い直すことが, 本書の中心的なテーマである。(「はじめに」より) はじめに 原発被災地に住み続ける意味を問うー「忘却」と「無関心」に抗うー 第1部 災害から復興へ:自然災害と原子力災害 第1章 地理学界は原子力災害に向き合ってきたのかー人文地理「学界展望」から考えるー 第2章 東日本大震災以降に日本で発生した自然災害についてー特に社会的背景から迫るー 第3章 忘却の二重性と原発建設中止地域ー圏域人口の比較分析ー 第4章 福島第一原発にも「廃炉法」をーTMI,チェルノブイリに学ぶ事故炉廃炉の法的定義ー 第5章 小島嶼開発途上国の災害と復興 第2部 空間の復興から人間の復興へ 第6章 福島原発事故避難指示区域の復興プロセスによる空間変容 第7章 災害リスクを考慮した「地域公共交通計画」の立案指針 第8章 福島県の再生可能エネルギー事業の推進と課題ー福島イノベーション・コースト構想と地域の学びー 第9章 原発廃炉・復興需要と双葉企業損益分岐 第10章 原発事故後の福島県しいたけ生産の変化 第11章 災害後の長期避難生活のなかに存在し続ける認識圏としての地域社会 [コラム]多様な経済が支える日常生活の復興ー地域で暮らす女性の実践からー 第3部 災害伝承から防災教育へ:施設と記録と記憶 第12章 震災を伝承する施設の現状と課題 第13章 災害アーカイブズの構築と活用 第14章 原爆体験の継承論は震災体験の継承にどう活かすことができるのか 第15章 地域と連携した防災教育の推進 おわりに
- 出版社
- 八朔社
- 発売日
- 2026-03-12
- ページ数
- 338ページ
- ISBN
- 9784860141202
