
扶氏経験遺訓 下
緒方洪庵は、幕末の我が国を代表する蘭学者、医師、そして教育者である。 西洋医学の紹介、福沢諭吉をはじめ、我が国の近代化に大きな貢献をした多く の著名人を輩出した適塾における教育、当時最も恐れられた病気である天然痘 を予防する種痘事業など、その功績は広く知られている。 第一巻および第二巻として最初に刊行されるのは、洪庵の著作の中でも、特 に重要な『扶氏経験遺訓』である。洪庵が我が国医学の発展を願い、ベルリン 大学教授フーフェランドによる、当時ヨーロッパで随一の内科全書を渾身の力 を込めて訳出したものである。翻刻および注・解説・索引は芝哲夫先生によっ て行われた。本全集の刊行を機に、緒方洪庵が果たした歴史的役割が再評価さ れることを切に願う。 (適塾記念会会長・大阪大学総長 鷲田清一「『緒方洪庵全集』の刊行にあたって」より
- 出版社
- 大阪大学出版会
- 発売日
- 2010-11-01
- ページ数
- 426ページ
- ISBN
- 9784872593716
