銀行理論と情報の経済学
ビジネスにおいて必要なものは何か。「独自の優れた知識」に加え、「整備された金融システム」といえるだろう。そのなかで銀行が担う役割とは何か。資産変換と決済、金融仲介、信用創造といった基本的な機能の解説を行い、その上で「情報の経済学」に紙幅を割く。特に各取引主体が保有する情報に差があるとき、市場取引は困難に見舞われる。そのため「銀行の情報生産」「メインバンク関係」などが重要となるが、その点に力点を置く。また金融市場と労働市場とは密接な関連をもつため、労働市場にも解説を加える 第1章 銀行の資産変換と決済機能 第2章 情報の経済学1-逆選択(レモン問題) 補論1 異時点間取引と非対称情報問題 補論2 銀行による情報生産の理由 補論3 労働市場のシグナリング 第3章 情報の経済学2-モラルハザード問題 補論1 モラルハザードの定義(再論) 補論2 賃金スキーム(誘因両立性条件) 補論3 ホールドアップ問題と無形資産の有無 補論4 「均衡信用割当」理論 第4章 日本の金融システムと銀行の役割 補論1 メインバンク関係とホールドアップ問題 補論2 高度成長期の長信銀の役割 第5章 銀行取り付けと金融パニック 補論 貨幣発行自由化論と銀行取り付け 第6章 信用秩序維持政策 補論1 銀行の情報公開と参入規制 補論2 銀行取り付けの進化論ゲーム分析 結びに代えて〜実用と信頼の美しい社会に向けて
- 出版社
- 八千代出版
- 発売日
- 2016-09-30
- ページ数
- 352ページ
- ISBN
- 9784842916880
