橋の上の子ども
雑多な商店がぎっしりと立ち並ぶ台湾の「橋の上」を、陳雪は空想と現実、過去と現在、親と子、異性と同性、拒絶と求愛といった相反するものの響き合う境界として描く。その響きに魅せられた者は、相反するものをまるごと受容し時に持て余しながらも懸命に人生を手探りする主人公=「橋の上の子ども」の繊細な魂の行方を、是が非でも見届けたくなるだろう。 松浦理英子(作家) (内容紹介)自伝的小説。レズビアンのヒロインは、幼いころから辛酸をなめ尽くすような人生を送ってきた。両親ともども夜市に露店を出したり、家出した母に代わって兄弟の面倒を見たり、夜逃げしたり、と。さらに、内面を深く傷つける語り得ぬ出来事もあって。そんな過去から逃げることばかり考えていた彼女は、やがて、書くという行為を通して、空白の過去の記憶を取り戻し、自らのアイデンティティの根源にたどり着こうとする。
- 出版社
- 現代企画室
- 発売日
- 2011-11-23
- ページ数
- 224ページ
- ISBN
- 9784773811155
