
戦場へ征く、戦場から還る
◆「戦争をする」とはどういうことか◆ 戦後65年、戦争待望論が若い人の間からも出るようになりました。アンチ格差社会として夢見られている面もあるようですが、現実の戦争はどのようなものだったのでしょうか。本書は一般の人間が兵士として召集され、戦場に征き、戦闘をし、負傷を負い、還ってくるまでを、小説のなかに探ったものです。『麦と兵隊』『土と兵隊』で爆発的な人気を誇った火野葦平、『生きてゐる兵 隊』で戦争の実態を描いて発禁をくらった石川達三、戦争の日常をニヒリスティックに描いた榊山潤などの、戦場から復員までの小説をたどって、「兵士であること」「一般人に戻ること」の実際と困難を根底から描きます。復員兵、傷痍軍人、戦争未亡人問題など、戦争は始めるのは簡単だが、終えるのは大変だということが痛感されます。戦争・戦場・銃後を初めてトータルに捉えた、気鋭の社会学者による力作「戦場論」です。
- 出版社
- 新曜社
- ページ数
- 560ページ
- ISBN
- 9784788513006
