
ヘーゲル哲学と性
ヘーゲルは性の問題について何を言ったのか 論理学、自然哲学、精神哲学、歴史哲学など広範な仕事をものしたヘーゲルは、その著作および講義のなかで、性差やセクシュアリティについての発言をいくつか残している。本書ではその発言を仔細に収集し、同時代の言論と比較するとともに、ヘーゲルの哲学体系といかなる関係を持つのか精密に検証する。ヘーゲル研究に新視角をもたらす気鋭の力作。 「本書は、G・W・F・ヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel, 1770-1831)の思想を「性Geschlecht」の観点から論じるものである。論理学、自然哲学、そして精神哲学から成るヘーゲルの哲学体系において性差やセクシュアリティがどのように論じられているかを批判的に検討すること、これが本書の取り組む課題である。本書はこの課題を、ヘーゲル自身の手によるテクストに加え、ヘーゲルの講義を聴講した者たちの手によるテクストを読解することで遂行する。前者としては著作刊行物、草稿、そして自筆メモを検討し、後者については批判的・歴史的な校訂を経て近年新たに公刊された校訂版『ヘーゲル全集』第二部「講義筆記録」を精査の対象とすることで、ヘーゲル哲学における「性」の内実を解明することを目指す。」(序章より) ◎目次 序章 なぜいま講義筆記録なのか 第一章 自然哲学における性差 第二章 性別二元論への挑戦 第三章 論理学における性差 第四章 逸脱する女性たちと女性の使命 第五章 精神哲学における性差 第六章 賤民の叛逆と妻の恭順
- 出版社
- 人文書院
- 発売日
- 2026-03-27
- ページ数
- 280ページ
- ISBN
- 9784409031476
