
平和憲法の確保と新生
深瀬忠一, 著上田勝美, 著・編集稲正樹, 著・編集水島朝穂, 著浦部法穂, 著小林武, 著ほか
人権の尊重なくして平和はなく,平和に生きることなくして人権の尊重もありえません。日本国憲法は,国家による平和保障と国家に対する人権保障の一体不可分性を,前文と9条で規定しています。日本国憲法の前文と9条は,「全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認」して,戦争と軍備を放棄し,撤廃しています。人類が絶滅することなく,生き残って発展せよという核・地球時代の最も根源的な至上命題を宣言し,政府の基本政策と法的歯止めとして平和的生存権を確保・尊重することを,国民が監視し,是正・支持しつつ実現する権利と責務があることを明らかにしています。私たちは,50年以上かけて学び考え,批判し創造してきた立憲民主平和主義の理念を,国家百年の大計として培っていきたいと思います。本書は,とくに21世紀に生きる若い世代に対するメッセージとして,平和憲法の確保と新生を願っている憲法研究者と国際法研究者の論文を集成したものです。思想・信条やさまざまの見解を超えて,日本の現実を平和憲法に少しでも近づけていくことを考えている,すべての市民・教員・研究者・学生のみなさんが,実際に本書を手にとって読んでくださることを心より願っています。
- 出版社
- 北海道大学出版会
- 発売日
- 2008-12-25
- ページ数
- 400ページ
- ISBN
- 9784832967014
