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『変身』とケアの現場

『変身』とケアの現場

田中壮泰, 西成彦, 川島隆

『変身』をケア・介護の視点から読むーー  それまで家計を支えていた男がある朝突然〈変身〉し、仕事に行けなくなるばかりか、身の回りの世話が必要になる。稼ぎ手を失った家族の生活は一変する……  フランツ・カフカ『変身』をこのように要約したとき、ケアや介護の視点からの読みがごく自然に誘発されるだろう。  家庭や病院、介護施設など、ケアの現場で起きているアクチュアルな問題と結びつけたとき、『変身』はどのように読むことができるのか。 私たちは皆、グレゴールである(田中壮泰) カフカ、『変身』に見られる家族の自立(川口有美子) 〈ケアの倫理の視点から〉 カフカの日記と〈ケアの倫理〉(小川公代) 『変身』におけるフォビアの苦しみ(小西真理子) 〈介護、支援、看護〉 『変身』における「みる」ことの多義性(中井杏奈) グレーゴルの生の営みを支える介護体制の可能性について(姫野友紀子) ザムザ家の物語にみる二人の支援者(柳田千尋) もうひとつの『変身』、〈こうのとり〉と〈青い鳥〉の物語(田中多賀子) 〈負うもの、負われるもの〉 重荷を負った者と重荷と成った者(美馬達哉) それぞれの害虫、それぞれの家族の物語(青木秀光) ケアされる戦略としての「子ども」(高橋花子) 〈変身の諸様態〉 『変身』の言葉は何を表しているのか(今井友哉) 資本主義体制下における存在の異形さ(中井良平) 制御できない体液(川端美季) 肥満表象における変身とセルフケア(宮内沙也佳) 〈カフカの位置〉 カフカと新しい生き方の実践(西成彦) 《ケアする男性》の系譜(川島隆)

出版社
松籟社
発売日
2026-03-31
ページ数
336ページ
ISBN
9784879844743

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