
東と西の考古学
このところ毎年イタリアに出掛け、エトルスクやそれ以前の先史時代の遺跡遺物が、その時代の文明の中心ギリシャとの交流によって地域における独自の文化を形成した様子が、東アジアの文明の中心中国の影響を受けた日本と様々な類似点のあることに興味をもつようになった。本書の論考は年とともに遺跡発掘現場から離れ、各地の発掘調査やその後の整備の委員しかやらせてもらえない老人の繰言である。 本書は、日本の考古学と西洋や中国の考古学の現状を比較した試論を中心に、史跡行政の歴史や、特に現今進行中の地方分権問題により今以上に全国埋蔵文化財行政に地域格差が生じる恐れのあることを危惧した老婆心から書いたものや、新聞コラム、対談のほか、身近な人々について書いたものである。(あとがきより)
- 出版社
- 草風館
- 発売日
- 2000-04-01
- ページ数
- 394ページ
- ISBN
- 9784883231157
