ひかりの針がうたふ黒瀬珂瀾光漏る方へ這ひゆくひとつぶの命を見つむ闇の端より 早朝の水質検査が終わるころ 斜めに差してくる幾本もの光 まっすぐ歌がやってくる 【自選5首】 言葉を五つ児が覚えたるさみしさを沖の真闇へ流して帰る 生なべて死の前戯かも川底のへどろ剥がれて浮かびくる午後 詩が僕を訪ねないので浜を這ふ蔓菜に死者の記憶を語る うみそらの澄みゆく朝に切る舵の肌寒を妻と分かちたきかな 海沿ひに二年を生きて去るわれへ朝の汽笛は低く響けり出版社書肆侃侃房発売日2021-01-24ページ数144ページISBN9784863854406読みたい読書中読んだ詳細はこちらからAmazonで見るシェアする