
本を生みだす力
市場規模という点では極小の出版産業から生み出された本が、時には社会を変革し、歴史を動かす原動力ともなってきました。本にははかり知れない可能性がありますが、ここ十数年、特に学術書をはじめとする「堅い本」は、深刻な出版不況にさらされています。この危機は、出版だけでなく学術コミュニケーション全体の危機ともつながっています。本書は、ハーベスト社、新曜社、有斐閣、東京大学出版会という、規模・形態を異にする4つの出版社の事例研究の成果です。学術書の刊行に関わる組織的意思決定の背景と編集プロセスの諸相を丹念に追いつつ、学術出版社が学術知についての品質管理をおこなう上で果たしてきた「ゲートキーパー」としての役割とは何か、そこで育まれる出版社、編集者の組織アイデンティティはどのようなものかを明らかにしました。電子本と「ファスト新書」の時代、学術的知の未来に関心のあるすべての読者・著者・出版者にお届けします。
- 出版社
- 新曜社
- 発売日
- 2011-02-21
- ISBN
- 9784788512214
