
星々
◆第九句集 氷柱折るとき星々の声のあり 「星々」の語を含む作は、眼前に迫りすぎて前のめりにならぬよう、ゆったりとひろやかな〝眼前〟を志向したいとの思いから選んだ。 (著者) ◆自選十五句 梅の中ひとすぢの水走りけり ゆつくりと蛇のどこかの進みをる 五千石二十年忌の雨の音 スケートの十一歳は風のやう 忽然と桜満開誓子の忌 母の日の義母と握手をしてをりぬ よくきれるおとのしてをり松手入 氷柱折るとき星々の声のあり ずぶ濡れの礁の春となりにけり 尾からすぐおたまじやくしの首ねつこ 平成に摘みし令和の新茶かな 次の星流れたるなり山上湖 鳥羽僧正忌蛙らの穴に入る 『瘤』といふ小さき句集開戦日 ゆりかごの中に瞳よもがり笛
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2022-11-03
- ISBN
- 9784781414942
