
百人
◆第五句集 常に「俳諧自由」でありたい。 百世、百慮の一人一人の俳句人生とつながり合いたい。 (著者) ◆自選十五句 鳥影よアジアの霧の階昇る 猪食うや有無を言わせぬ山の闇 妻でなく母でなく午後のアネモネ 予言の書春の氷をめくりけり 百人に死は百通り薔薇の香水 人間の水を貫く天の川 滝の前みな脊椎を光らせて 今は亡き西夏を呼ぶは夕雲雀 椰子遥か母国とは蝶の言葉とは 茶封筒虹を運んで行くところ 抱くときは素手でなければならぬ月 淡雪や陸が近づくように夜 桜蘂降るときどきは鉄のひびき 木の実降る声がことばとなる子ども ひとりごとばかりがぎゅっと煮凝りぬ
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2025-09-11
- ページ数
- 208ページ
- ISBN
- 9784781417448
