
家康と権之丞
時は戦国の余燼さめやらぬ慶長年間-。徳川水軍の御船手頭・小笠原権之丞の実の父親は、大御所・徳川家康であった。実父に無慈悲に捨てられた生い立ちから孤独感に苛まれる権之丞は、異国への雄飛をひたすら夢想していた。やがて天主教禁教令を決断した家康は、信徒である権之丞に棄教を迫るが昂然と拒否、幕府から追放の身となる。海への想い断ちがたい権之丞は、大船・波天奈之丸を建造し、いかなる権力にも従わぬヴェネチアのごとき海上国家建設を目指し、小笠原島へ向けて帆を揚げた…。天下人たる父とその威に抗する権之丞との愛憎と葛藤を、大坂の陣を背景に壮大なスケールで描く力作歴史小説。
- 出版社
- 朝日新聞社
- 発売日
- 2003-03-01
- ページ数
- 425ページ
- ISBN
- 9784022578204
