
生きることに責任はあるのか
生きることに責任が求められることなど、あるのだろうか。 日々の生活に追われるなかで、思い浮かぶことのない問いであろう。しかし、この問いを私たちから投げかけうる人びとがいる。哲学者のことである。本書では、とりわけエドムント・フッサールに始まる「現象学運動」を形作った哲学者たちに、〈生と責任〉をめぐる倫理学的思考の消息をたずねた。 その名を連ねれば、フッサールはもちろん、マックス・シェーラーやマルティン・ハイデガーである。つづいて、彼らのドイツ現象学を吸収したモーリス・メルロ=ポンティやエマニュエル・レヴィナスといったフランスの現象学者たち。これら二つの現象学から多くを学んだ日本の哲学者――西田幾太郎、田辺元、和辻哲郎、三木清、九鬼周造も…である。 本書を読まれるみなさんに、彼らの現象学的倫理学がそれぞれに輝き、一つの星座を織りなして見えたなら、本書の執筆者一同、これ以上の喜びはない。
- 出版社
- 弘前大学出版会
- 発売日
- 2012-09-20
- ページ数
- 305ページ
- ISBN
- 9784902774863
