
今様
うたの森に、ようこそ。 柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、今様です。 「今めかしさ」、すなわち目新しく、派手な魅力を持つ故に「今様」と名付けられた。 和歌の伝統を裏切る面白さに満ちた、平安末期の流行歌謡。 今様 いまよう 平安時代末期、今様と呼ばれる流行歌謡が都中に響きわたった。本来、歌い捨てにされるはずだった今様の詞章は、若き日からこの歌謡に熱中した後白河院によって、奇跡的に『梁塵秘抄』としてまとめられ、残欠の形ではあるが今日にまで伝わっている。いわゆる今様形式は「遊びをせんとや生まれけむ/戯れせんとや生まれけん/遊ぶ子どもの声聞けば/わが身さへこそ揺るがるれ」のように、七(八)音・五音を四回繰り返す。遊女や傀儡女や白拍子といった女性の専門歌手が初めて登場し、彼女らの美しい歌声に支えられた華やかで新しいメロディーとリズムは都の人々を夢中にさせずにはおかなかったのである。
- 出版社
- 笠間書院
- 発売日
- 2011-12-09
- ページ数
- 124ページ
- ISBN
- 9784305706256
