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稲作の始まりと日本の伝統

稲作の始まりと日本の伝統

森田勇造

本作は、日本文化の根幹をなす「米」と「祖霊信仰」を軸に、日本文化の源流について書かれている。 二千数百年前、中国大陸江南地方から伝来した稲作文化は、日本列島の自然環境の中で独自の発展を遂げ、やがて日本人の食生活のみならず、価値観、礼儀作法、祭礼、そして国家のかたちにまで深く関わるようになった。 著者は、稲作の原郷とされる中国大陸を長年にわたり踏査し、稲作農耕民の暮らしや祖霊信仰の実態を調査。その記録をもとに、日本における新嘗祭や大嘗祭、正月や盆行事などの年中祭礼が、いかに稲・米と結びつき、祖先祭祀と不可分の関係にあるかを明らかにする。 目次   はじめに 一 稲作文化の起こり   1 稲作起源地は中国大陸の江南地方 (1)稲作起源地を求めて (2)稲作起源地に必要な野生稲 (3)江南地方の稲作文化遺跡 (4)古代の越国と越系民族 2 稲作文化の先祖祭りとしての新嘗祭 (1)江南武夷地方の崖墓と祖霊神 (2)稲作農耕民の祖霊信仰 (3)先祖祭りの新嘗祭の起こり  二 稲作文化は越系民族と共に拡散した 1 江南地方から越系民族の拡散 (1)古代越族の拡散 (2)越系民族メオ族移動の実例 2 越系民族末裔たちの稲作文化 (1)メオ族の新嘗は先祖祭り (2)トン族の鼓楼と祖霊神 ⓵鼓楼と風雨橋 ⓶クマンと呼ばれる祖霊神 (3)チワン族の二次葬と祖霊信仰 3 越系民族に類似した稲作文化 (1)景洪タイ族の生活文化 ⓵糯米を中心とした正月料理 ⓶多彩な米食品と発酵食品 ⓷高床式入母屋造りの千木と鰹木 (2)タイ国北部のアカ族の鳥居と木偶 ⓵初穂を供える精霊の家 ⓶鳥居と人型木偶 4 稲作文化伝来の一例 (1)籾を携えて渡来した徐福 ⓵徐福と秦の始皇帝との出会い ⓶徐福の出港地と故郷 ⓷徐福の渡来ルート (2)日本各地の徐福伝説と記念碑 ⓵佐賀県佐賀市 ⓶鹿児島県串木野市 ⓷京都府与謝野郡伊根町の新井崎 ⓸和歌山県新宮市の徐福の墓 三 日本に伝来した稲作文化 1 稲作伝来と弥生時代 2 先祖祭りとしての新嘗祭 3 稲作文化の社会的特徴 (1)先祖祭りを支えた母系的社会 (2)安定思考の信頼的社会 四 祖霊神の依り代としての天皇と稲作文化 1 天皇制と大嘗祭の起こり 2 祖霊になる天皇と大嘗祭 3 天皇と伊勢神宮の感謝祭 4 天皇制は稲作文化 (1)日の出と日没地からの供納米 (2)稲作農耕民の氏子としての務め 5 平成悠紀斎田地を訪ねて (1)抜き穂儀式と奉納米 (2)悠紀斎田と記念碑 五 稲作文化としての先祖祭り  1 米に因る生活文化 (1)基層文化の成り立ち (2)米の多様な価値 (3)稲作文化としての道徳心 2 祭礼行事と先祖祭り (1)先祖を祀る日本人 (2)祖霊の宿る神社と祭礼 (3)正月と盆の先祖祭り ⓵お正月の年神様と祖霊 ⓶お盆のご先祖様迎え   あとがき

出版社
三和書籍
発売日
2026-03-12
ページ数
248ページ
ISBN
9784862516282

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