
異端の精神史
時代に孤立しながらも制度や常識に縛られない思考を続けた坂口安吾と河上肇。 二人の異なる立場の思想家を通し、日本近代の精神のあり方を問い直す。 天皇、国家、宗教、啓蒙といった現代では語りづらい主題について、 結論を定めず、問いがどこで生まれ、どこで閉じられてきたのか探る。 第一部 天皇論の戦後史ーー坂口安吾と三島由紀夫・大江健三郎 第一章 坂口安吾論三題 第二章 坂口安吾の人間天皇論ーージョン・ダワーの占領史的視点から 第三章 坂口安吾と三島由紀夫、そして昭和天皇ーー「天皇陛下にささぐる言葉」と「英霊の声」のあいだで 第四章 安吾の愛国心、三島のナショナリズムーー〈ふるさと〉と天皇をめぐって 第五章 「天皇陛下にささぐる言葉」とフランス啓蒙思想ーー「フィガロの結婚」と「カンディード」を媒介にして 第六章 大江健三郎と坂口安吾ーー戦後啓蒙の行方 第二部 河上肇研究ーー「日本独特の国家主義」を中心にして 第一章 河上肇と『武士道』 第二章 社会主義・共和主義・宗教的真理 第三章 宗教的真理と宗教改革 第四章 河上肇の「宗教的真理」と家永三郎の「否定の論理」 --宗教的真理と共和主義の相関 第五章 天賦人権・民賦国権と天賦国権・国賦人権 第六章 「靖国問題」から見た「日本独特の国家主義」 第七章 河上肇の宗教批判 第八章 河上肇の「国体論」 第三部 理性の軌跡ーーポストモダン状況と「私の方法序説」 第一章 私の方法序説ーーザインとゾルレンの分離について 第二章 デカルトの「学問の樹」と日本への移植 第三章 観測者の分裂ーーデカルトからカントへ、そして日本
- 出版社
- 同時代社
- 発売日
- 2026-04-24
- ISBN
- 9784868390091
