人生の観察
取材の鬼、記録の人。作家吉村昭は、観察の達人でもあった。簡潔な文章の端々に、観察眼が冴え渡る。日々の暮らしから見出された生き方と美学、家族の風景、忘れえぬ人々…。人生の滋味あふれるエッセイ! ・ 【目次】 ・ 第一章 人は、こうして生きる──生き方と美学 夢を売る 捕虜 武士の情け たぁー あいよッ U氏の趣味 酒は真剣に飲むべきもの アル中患者 日本の風土 気づく 特技 顔を伏す 鰻と釣針 走る朱の色 ・ 第二章 人は、社会の中にいる──暮らしとものの見方 電信柱 偽医者 役に立たぬ家庭医学書 「内視鏡」日本人が開発 生活費のために もしかすると レイタス 許さぬ われらが大地 新首都岩手論 「……のために」 セミプロ 傘の袋 収集家 文壇の電話番号 偉い ・ 第三章 人は、世界を知る──言葉と場所 不徳のいたすところ 牛になる 親爺と現代 泉筆・万年ピツ・万年筆 物故作家の手紙 読書と人間──あの中学三年の夏の日々 チャンチキ 蛙の腹 灰皿 簡単ながら…… 旅の良さ 食物の顔 八丈島の玉石垣 住めば都 ・ 第四章 人は、すぐそばにいる──家族と忘れえぬ人々 父親の甲斐性 夫婦ゲンカ 犬の眼 背広と式服のこと Kさんのこと 沖縄の個人タクシー トンネル屋 手をふっていた人 サイン会にて 銃を置いた人 潮の臭い ・ 第五章 人は、時間を生きる──記憶と継承 歴史という長い鎖 豊漁と天災 昔の味・今の味 道を引き返す 遠い火事 六尺ふんどし 古典落語 金魚の仔たち 睡眠薬 昭二・昭という名前 空の記憶 桜の咲くころ 時間は確実に流れる 牛乳店
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2026-06-01
- ISBN
- 9784309422725
