
科学はひとつ
■勇気をもって、社会問題に対して発言しよう。 ──3.11からはじまる、一人の科学者の手記。 2011年3月11日、巨大津波と原子炉事故という未曾有の危機に人々が直面したとき、細分化されすぎた科学の専門家集団は、目の前の事態にまったく対処できなかった。 その惨状を前に、宇宙物理学を専門とする筆者は「たとえ専門領域でなくとも、科学者が勇気をもって社会問題に対して発言していく」ことの必要性を痛感し、自身の手記の公開を始める。 「本来、科学はひとつである」との思いを支えに、原発事故後の対処策から、津波発生原理の再検討、銀河とブラックホール、生命の起源、科学論、気候変動論まで、現代の碩学が12年にわたって語り続けてきた知的挑戦の記録を、全9章に再編。すべての章に著者書き下ろしの解説を加えて集成した一冊。 ■目次 はじめに 第1章 福島第一原子力発電所事故 解説 植物による放射性セシウム汚染土壌の浄化について ほか4篇 第2章 地震と津波防災 解説 東海地震について ほか6篇 第3章 天体物理学 解説 降着超大質量ブラックホールにおけるZeV(10^21 eV)加速 ほか8篇 第4章 気候変動 解説 過去2,000年の気温変化と王朝の盛衰 ほか10篇 第5章 生命の起源 解説 蛇紋岩化反応による非生物的メタン噴出 ほか11篇 第6章 種の起源と生物進化 解説 人類の起源:放射線被曝と脳容積拡大 ほか9篇 第7章 科学論 解説 佐久間象山、大山益次郎遭難碑 ほか12篇 第8章 書評 解説 サハロフ回想録 ほか6篇 第9章 ルーツと青春 解説 母の故郷訪問 ほか6篇 あとがき
- 出版社
- 学而図書
- 発売日
- 2023-09-01
- ページ数
- 320ページ
- ISBN
- 9784911072103
