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鹿児島から沖縄のヤムイモ、タロイモ、キャッサバ

鹿児島から沖縄のヤムイモ、タロイモ、キャッサバ

遠城道雄

「イモ(芋)」とは、そもそもどのような植物のことを言うのでしょうか。一般的に知られているイモ類は、世界の生産量の順にジャガイモ、キャッサバ、サツマイモ、ヤムイモ、タロイモなどです。わずか二行を読んでいただいただけでも、キャッサバ、ヤムイモ、タロイモ?聞いたことがないという読者の方も多いと思います。ジャガイモ、サツマイモももちろん今回対象とした九州南部から南西諸島において重要なイモ類ですが、あちらこちらで、多くの情報がありますので、本書では同地域でのヤムイモ、タロイモ、キャッサバについて説明することにいたします。  さて、最初に戻ってしまいますが、学問の世界ですらも、どの植物をイモと呼ぶのかはあいまいな部分があり、専門家の見解も必ずしも一致していません。一般的には、「植物の地下部が肥大し、デンプンを蓄積し、それを人間が利用する植物」ということになると思います。この範疇では、最初に上げた五種類のイモ類以外でも、葛粉の原料であるクズイモや食用カンナ、ユリの根、最近、少しずつ栽培も広がっているキクイモなどもイモの仲間ということになります。バナナの仲間でも、茎の基部が肥大し、そこに蓄積したデンプンを利用する種類があり、イモと呼んでよいことになります。鹿児島大学名誉教授の堀田 満氏は、世界中でこの基準でイモに入る植物は千種類近くになると報告しています。  これほど多く存在する知られざるイモについて今回は、前述した三つのイモ類についてご紹介いたします。  なお、本書の内容の一部は、これまで、鹿児島大学国際島嶼学教育研究センター、もしくは、その前身の組織から出版されている報告書や小冊子、書籍などの内容と重複している点があることはご容赦ください。

出版社
北斗書房
発売日
2026-04-07
ISBN
9784892900808

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