
金子文子 獄中のうた
家父長制社会、国家権力に抗い、人間は平等であるとし、自身で歩み、自分のことばで語った金子文子ーー。これまで光が当たってこなかった獄中で詠まれた短歌165首を、歌人である著者が丁寧に読み解く。没後100年に、新たな角度から光を当て、金子文子の豊かな実像を立ち上がらせる。 はじめに 第一部 金子文子の短歌を読む前に 第一章 金子文子を文学テキストとして再読するために 第二章 金子文子の短歌の諸問題 (1)墨塗りという問題 (2)『啄木選集』との関係 (3)作者としての意識、読者への要望 第三章 テキストの問題 (1)五つの歌集 (2)新聞・雑誌や書籍に公表された短歌 第二部 解釈と鑑賞 第一章 独房と庭 (1)獄庭の四季 (2)自由を奪われて 第二章 生い立ちと成人まで (1)両親について (2)月の歌 (3)勤労学生 (4)性愛、性暴力 第三章 友情の歌 (1)友だち (2)同志たち 第四章 反逆の夢 (1)同志 朴烈へ (2)反逆の夢 第五章 獄中の執筆と読書 (1)ペンだこ (2)読書の中から 第六章 死の恐怖 (1)死刑判決と恩赦 (2)無期囚として (3)死の恐怖と、死の安らぎ 第七章 監獄の内と外 (1)社会批判 (2)女看守と女囚 (3)権力を守る男たち 第八章 最後の八首の問題 終章 註 参考文献 あとがき 資料篇 1 金子文子の短歌五十首セレクション 2 「金子文子歌集 補遺」について 3 雑誌等に公表された短歌 (1)「獄中雑詠」三十首 (2)「ツツヂの花」五首 4 私信(書簡)の中に書かれた短歌 合計三十四首 (1)一九二五年六月十六日 (2)四月二十四日 (3)九月一日 (4)年月日不明 (5)弁護士山崎今朝弥宛 5 『獄窓に想ふ』黒色戦線社、一九八七年 6 「自我人社諸兄へ」『自我人』第二巻第一輯(生前最後の寄稿) 7 金子文子と関係者についての年譜
- 出版社
- 明石書店
- 発売日
- 2026-07-16
- ページ数
- 328ページ
- ISBN
- 9784750361406
