
加納大尉夫人/オンバコのトク
昭和39年「文学界」に発表された「加納大尉夫人」は、日米戦争が始まる直前から終戦までの間、海軍大尉と婚約、結婚した関西の裕福な令嬢が夫との暮らしとその戦死、新しい命の誕生に直面して、喜びと悲しみに翻弄される5年間を描く。 昭和56年「小説新潮」に掲載された「オンバコのトク」は、北海道の片田舎に生きた一人の男の物語である。野の繁みで生まれたその男トクは知的な能力に劣りながら、不満や怒りを知らず、与えられた生を誠実かつ強かに生きていた。功利や損得に迷わされることなく、天与の性に従って自然自在に生きる人間のプリミティブな活力と悲哀を簡潔で力強い文体で描く。
- 出版社
- めるくまーる
- 発売日
- 2018-04-05
- ページ数
- 176ページ
- ISBN
- 9784839701741
