
顔見世 俳句日記2013
◆収録作品より 2月12日(火)晴 真夜中のあかるさとなり春みぞれ 窓の外でさらさらと音がする。何だろうと思って覗くと、霙が降り出しているのだった。向かいの家の屋根はすでに白く、街はひっそりと美しい。 ◆あとがきより 日記を書くのなら、東京での日々の生活と、産土の地である京都の四季や歳事を合わせて書きたいと思った。円山公園の枝垂ざくらはもう咲いただろうか、上賀茂神社の蛍はどうだろうなどと、いつも慣れ親しんできた京都の風物のことを思っているからである。日記を書くとき、慌ただしく過ぎ行く日常に「今日の京都」を重ね合わせた。そうすることで、自分の原点を確かめていたように思う。
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2016-04-15
- ページ数
- 388ページ
- ISBN
- 9784781408491
