
カラスの自然史 系統から遊び行動まで
樋口広芳, 著黒沢令子, 著・編集伊澤栄一, 著杉田昭栄, 著鈴木仁, 著髙木憲太郎, 著ほか
カラス属は南米と南極を除く世界の5大陸に生息しており,大いに繁栄している。日本には主にハシブトガラスとハシボソガラスの2種のカラス類がすんでおり,さらに第3のカラスともいうべきミヤマガラスが季節ごとに訪れる。カラスは鳥類の中でも知能に優れ,ヒトとの知恵比べをするほどの頭脳の持ち主である。このようにカラス類は身近な存在である割には,忌避の対象となりこそすれ,従来,生態学や行動学の対象として詳細に研究されてこなかった。 本書では,4部15章にわたって,18人の第一線の研究者たちが自然界における生活を理解するために,さまざまな角度からカラスに迫る。第Ⅰ部では,カラス科の系統関係に関する研究である。第II部では,生息環境と環境利用に焦点を当てる。第Ⅲ部ではこうしたカラスの食性や,その採食行動が生態系に与える影響などを解き明かしていく。第Ⅳ部では,カラスの社会性や文化,認知能力に関する興味深い知見を紹介する。
- 出版社
- 北海道大学出版会
- 発売日
- 2010-08-12
- ページ数
- 306ページ
- ISBN
- 9784832981966
