経営者の〈付加価値〉 : 理論構築者としてのトップ・マネジメント
付加価値が生み出せる経営者とは、 「情報処理に優れた管理者」か? 「新しい戦略の創造者」か? 経営者の創造性とは、他の経営者が何も見ないところに問題を見いだし、他の経営者が方向を失うところに問題追求も道を見いだすことにある。 優れた経営者が外部の他の経営者や外部の投資家に対してもつ優位性は、単に現場の情報を知っていることではない。それらの近位項(手がかり)を用いて、自社の本質を見抜き、未来に向けて発展させるための理論を構築する「暗黙に知るプロセス」に優れていることが経営者の優位性を支えているのである。 優れた経営者とそうでない経営者の差は、同じ情報を得ていても会社を発展させられる構想が創り出せるか否かという点にあるのである。経営者の〈付加価値〉の本質的な差は、この暗黙の統合を行なう思考作業の濃淡にあり、その思考を展開する熟練の高低にある。 序章 多角化企業のトップ・マネジメントというレイヤー 第1部 代理人モデルにおける経営者の〈付加価値〉 第1章 現代の多角化企業経営 第2章 多角化企業経営のパラダイム(見本例)--ジャック・ウェルチの経営 第3章 垂直的付加価値のフレームワーク 第2部 経営者の〈付加価値〉を求めて 第4章 多角化企業経営の古典的なフレームワーク再訪 第5章 付加価値のダイナミクス 第6章 シナジーの構造 第3部 創造的企業者モデルの探索ーーシナジーコア理論の構築 第7章 多角化企業の実証研究ともう1 つのシナジー効果 第8章 経営者による知識創造ーー日立製作所の全社トランスフォーメーションとシナジー・コア・メカニズムの理論化 第4部 おわりに─〈付加価値〉のための対話 終章 価値創造のための対話
- 出版社
- 東洋経済新報社
- ISBN
- 9784492503676
