
消された漱石 明治の日本語の探し方
本書では、夏目漱石の原稿を素材とし、その観察、分析を通して 明治期の日本語のあり方を窺うことを目的としている。 例えば「馬尻(バケツ)」は、 「漱石の用いるあて字のうち、最も有名なものの一つ」と いわれることがあるが、それは正しいみかたなのか。 本書においては、こうした問いにどのように答えればよいのかという、 その「手続き」を示すことを重視している。 明治期の日本語は、現代の私たちがそれを読んだ時に、 書かれていることが理解しやすく感じるために「わかっている」と思い込みやすい。 こうした思い込みから離れて、「明治期の日本語」に近づき、 それを玩味するためにはどのような方法があるのか。 本書ではこれを提示したい。
- 出版社
- 笠間書院
- 発売日
- 2008-06-05
- ページ数
- 448ページ
- ISBN
- 9784305703798
