
消え去る差異、生み出される差異
なぜ漁業に従事していないのに「漁民」と呼ばれ続ける人がいるのか。 本書は、先行研究の分析と中国広東省汕尾におけるフィールドワークによって、元水上居民である「漁民」の自他境界の消長を分析したものである。 中国南部の水上居民は文献等で「疍(たん)民(みん)」と呼ばれてきた。本書ではまず、そのようなマジョリティによって描かれてきた水上居民イメージの形成と再編について論じた。その上で、近年は陸上がりなどにより彼らと陸上のマジョリティとの目に見える文化的差異が減少しているにもかかわらず、その境界がどのように維持あるいは変遷してきたのかを明らかにした。
- 出版社
- 東北大学出版会
- 発売日
- 2016-06-13
- ページ数
- 302ページ
- ISBN
- 9784861632686
