
聞く、書く。第4号
2011年春に発足した「聞き書き人の会」の会報誌第4号。 聞き書きは、語り手と聞き手が対話を重ねて、語り手の人生や思いを「話し言葉(聞き書き言葉)で文章化」していく共同作業。そして、その時代に生きているひとりひとりの人生を「歴史」として記録していく取り組み--こうした趣旨で岡山で「聞き書き」の技術を学び合い、聞き書きによる記録(作品)を次世代へとまとめた会員の作品集である。 第4号のテーマは「世代を超えるコミュニケーション」。 巻頭は、同会代表の文屋が5年目を迎えた会の活動を振り返りながら、矢掛町立図書館や岡山市足守公民館、備中地区の高校生によるなど、県内各地での「聞き書き」の取り組みを紹介している。 聞き書きによる作品は7作品。正保潤子「最強女将の元気になる話」、佐藤伸隆「夕陽のあたる坂道」など、20ページを超す力作をはじめ、廣瀬英子「満州ばなし」、山川隆之の「女学生のころ、戦争があった」など、先の戦争中の貴重な体験を聞き取った作品もある。このほか、小山博子「煉瓦と語る」は若いころ絵を習った師のアトリエを訪ねた画家の人生を、文屋泉「気がつけば、90歳」は著名な音楽家も育ててきた音楽教師の話、久本恵子「自分で自分の人生を大事にな」は、職業女性として定年まで勤め上げ、常に前向きな日常を描いた。
- 出版社
- 吉備人出版
- 発売日
- 2016-02-10
- ページ数
- 131ページ
- ISBN
- 9784860694623
