
菊炭
◆第四句集 空昏むとき艶やかに女郎花 「菊炭」は美しい菊に似た面のある木炭で特にお茶事で重用されます。 静かに火を含み、燃え尽きても崩れない「菊炭」を第四句集の名にいただきました。 (著者) ◆自選十五句 初夢に逢ふ親しくて知らぬ人 透明な音立て新樹伸びゆける 空昏むとき艶やかに女郎花 裏庭は冬の海なる舟屋かな 皆帰りくれば一気に祭町 七盛の墓落椿落椿 五月雨の音の明暗聴き分けて 人間は萎れ向日葵伸び上がる 一舟に一日の糧や湖晩夏 白壁に冬めく影の折れ曲がる 静けさの何に波立つ冬の水 冬の雨山家暮しの音ことん 侘助や余計なことは語らざる ふた色の光の潮目若布刈舟 薬包の折鶴ひとつ春の風邪
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2026-03-06
- ページ数
- 231ページ
- ISBN
- 9784781417851
