きっと瑠璃色
◆第一句集シリーズ/II 手も足もばらばらになり蝶の昼 ここには身体感覚の冴えがある。蝶々が乱れ飛ぶ真昼は「手も足もばらばらにな」るとの感覚は、まさしく現代の不安感そのもの。現代を生きる私たちの避け得ない不安。その不安感を身体感覚で捉えた一句と言えよう。ここには生来の感性が働いている。 (序・塩野谷仁) ◆自選十句 きっと瑠璃色香水に色あらば 都忘れ君はどこ私はここよ はつ夏に椅子を置くだけで孤独 コンビニの前に一枚の白夜 恋文を売る屋台あり天の川 マーガレット仮面はみんな哀しい眼 何という霧だ狼が口開く かなかなやひとりの旅のきらきらす 港からずっと坂道パリー祭 露草のうしろに六さいのわたし
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2020-09-08
- ISBN
- 9784781412993
