
子どもの「居場所」を求めて
「今,学校に子どもの『居場所』はあるのか」という問いに対し,筆者は実例実証的,理論的な研究を長く積み重ねてきた。「いじめ」「学級崩壊」等の現象は,本来規範を内面化する「主体」を形成するべき「近代学校」が,規範を内面化できない子どもを生み出し,子どもにとって「居場所」のある学校あるいは学級形成は,もはや不可能であることを示しているのであろうか。教育研究者として教育実践にかかわる筆者は,学校教育制度の限界を指摘するのみにとどまらず,学校が規範を内面化した「主体」を育成し,子どもたちの「居場所」となるような場として再生するために,大人たちはどうすればよいかということを深い論考によって明らかにしようとしている。幼稚園教育や小学校教育の現状を克服し,近代学校を実現しなければならないという強い思いを窺うことができる。
- 出版社
- ななみ書房
- 発売日
- 2009-05-01
- ページ数
- 306ページ
- ISBN
- 9784903355139
