
古今集古注釈書集成
一条家の古今学書である二書を翻刻。 『古今集童蒙抄』は諸伝本の共通祖本である京都女子大学図書館蔵一条兼良自筆本を採用。校勘という点でみれば、これのみを対象とすればよいと考えられる。一条家内部のために生成された『古今集秘抄』とは異なり、他家の「童蒙」(幼く道理がわからない者)のため新たに編まれた注釈書。 その他、兼良の『古今集』伝授書には『古今三鳥剪紙伝授』があり、『古今集伝受(授)二条冷泉両家切紙又箱伝受(授)』の書名でも流布している。 本書「校本古今三鳥剪紙伝授」では、専修大学図書館蔵『古今集小切紙傳』を底本として『古今三鳥剪紙伝授』の主要伝本を対校し、その異同を脚注に示した。 あわせて、筑波大学附属図書館蔵『古今集伝受二条冷泉両家切紙又箱伝受』の翻刻も掲載。伝授・書写される過程において兼良の手を離れ、多様に変化してきた特徴を有している。第三者の手により、兼良の著作とおぼしき物語の注釈が加えられ、古今伝授を超えた総合的な「汎一条家古典学集成」となっている。
- 出版社
- 笠間書院
- 発売日
- 2013-10-22
- ページ数
- 320ページ
- ISBN
- 9784305601155
