
こころは「わからない」ところから
荻本快, 日本MBT協会, リンダ・トレリヴィング, 東啓悟, 仲谷隆, 松森基子
仕事やプライベートで、わかる、わかると頷かれて、戸惑うことはないでしょうか。そんなスレ違いが広がるのを踏まえ、本書では、相手のことを「わかるような気がする」ではなく、わからないので「教えてもらえますか?」から始める試みを紹介します。--こうした“わからない”スタンスを根底にした《メンタライジング》という考え方や手法に、今、注目が集まっています。これは心理療法のみならず、対人援助全般にも、きっと日常の関係にも、ひいては社会の変革に活かされる姿勢でしょう! 合い言葉は“Not-Knowing” プロローグ 序 章◆メンタライジング・スタンス ・非メンタライジング・モードへの着目 ・メンタライジングを回復させる技法 第1章◆精神分析的心理療法とのあいだ ・MBTが生まれてきた歴史(1) --アンナ・フロイト ・MBTが生まれてきた歴史(2) --ジョセフ・サンドラー ・MBTが生まれてきた歴史(3) --ピーター・フォナギー 第2章◆「私の」訓練体験 ・MBTの訓練体験 ・精神分析的心理療法との違い 第3章◆クリニックでの実践 ・メンタライゼーション理論を学ぶきっかけ ・MBTを学び実践を始める ・スーパーヴィジョンを受けようと思った ・グループ・スーパーヴィジョンを受けての体験 ・事例と公開スーパーヴィジョン 第4章◆開業心理相談室での実践 ・セラピストの存在感 ・訓練の始まり ・WeモードとThinking Together ・自分を外側から見るということ ・わかっていないということがわかる ・患者の靴を履く ・MBTと精神分析的心理療法 コラム◇神経発達症への取り組み 第5章◆長期の心理療法からの移行 --新たな視点に開かれて ・精神分析的心理療法の終結 ・Epistemic trust ・非メンタライジングモード ・Epistemic trustへの一歩 ・関係の変化とEpistemic trust ・おわりに 第6章◆MBTの集団療法 --パッケージ化された内在化過程 ・Epistemic trustを育む ・心理教育と集団療法 ・事例グループ ・まとめにかえて 第7章◆MBTからカウチの使用へ --ミラーリングされなかったもの ・事例の提示 ・精神分析的無意識 ・まとめにかえて 終 章◆新たにMBTの訓練に入ること ・境界性パーソナリティ障害と偏見の問題 ・精神科クリニックでの経験とNot knowing stance ・メンタライジングとNot knowing ・メンタライジングがもたらす希望 エピローグ
- 出版社
- 木立の文庫
- 発売日
- 2026-04-10
- ページ数
- 240ページ
- ISBN
- 9784909862471
