
木洩れ日
◆第一句集 風船の糸の長さにある自由 飯田さんの句は、洒脱にして篤実なお人柄そのままに、素直な詠み口の中に飄逸な味わいがあり、且つまた読み手の方がついつい深読みをしてみたくなるような、奥行のある作品が多い。 (波戸岡 旭) ◆波戸岡旭抄出十二句 往診の靴春泥の端踏んで ふらここや逢はざれば恋育つなり 犇めきておのれを焦がす落椿 橋半ばにて薫風と思ひけり コロナ禍の夏よピカソのゲルニカよ 梅雨闇や歯型合はする霊安所 いつからか老医と呼ばれ汗拭ひ 通り抜け出来さうに天澄みにけり 墓洗ふだけの帰郷でありしかな 更けてより踊り上手の入りけり 息白し地球ときどき赤き息 日向ぼこ生国遠き者ばかり
- 出版社
- ふらんす堂
- 発売日
- 2023-03-08
- ISBN
- 9784781415345
