これから始める成人先天性心疾患 : みんなで学びみんなで支える
新生児の100人に1人は心臓に先天的な異常をもって生まれてくる.かつては救えなかったが,現在では長期生存が可能となった.すると,成人病の合併,拳児希望,就学就労の苦労,といった新たな問題が発生するようになった. 患者数はすでに50万人超ともいわれる.専門医に限らず,医療従事者であれば日常診療で遭遇するのが当たり前と考え,備えておかなければならない. だが,先天性心疾患は多岐にわたり,手術法も時代によって異なるため,それを解説した既刊本は難解なものばかりで循環器内科医ですら敬遠するほどだった.そこで本書は,「これから始める」ためのステップを提供することを目指した.個別の疾患については解説を控えめとし,患者支援に紙面の多くを割いた. 目次 第I部 成人先天性心疾患の患者さんをどのようにサポートするか 1.成人先天性心疾患とは:なぜ家庭医,一般内科医が成人先天性心疾患を理解する必要があるのか? 2.国内の成人先天性心疾患の現状 3.全国の成人先天性心疾患診療施設と専門医 4.学校生活:担任・養護教諭との情報共有など 5.移行医療支援 6.就労支援と社会保障 7.精神心理面のサポート 8.患者の自立,家族との関係 9.看護師の役割:患者に身近な存在として 10.プレコンセプションケア,妊娠・出産 11.遺伝カウンセリング 12.予防接種への対応 13.レジャー・スポーツ・海外旅行への指導 14.口腔衛生管理と感染性心内膜炎 15.救急外来が意識すべきこと 16.モバイルデバイスを用いた健康管理 17.成人先天性心疾患診療に関する情報収集 第II部 成人先天性心疾患に対する社会保障と公的書類 1.行政支援,ソーシャルワーカー 2.申請書類の説明と書き方 第III部さらなるステップアップ:成人先天性心疾患の病態を理解し,積極的に対応できる施設を目指す 1.地域での診療体制を構築する(他科や地域との連携) 2.成人先天性心疾患患者を受け入れられる病院を目指すには 3.心不全治療のポイント 4.不整脈:診断と治療のポイント 5.肺高血圧治療のポイント 6.カテーテル治療の基本から実践まで 7.緩和ケアのタイミング 8.専門施設に紹介すべきタイミング/一般内科から患者の紹介を受けたら 第IV部日常診療でよく遭遇する成人先天性心疾患への対応と専門医紹介のタイミング 1.心房中隔欠損症 2.心室中隔欠損症 3.房室中隔欠損 4.動脈管開存症 5.Fallot四徴症 6.大血管転位症 7.Ebstein病 8.修正大血管転位症 9.肺動脈閉鎖症術後 10.Fontan術後 11.川崎病の冠動脈病変 12.ペースメーカーなど不整脈デバイスの適応と管理
- 出版社
- 南山堂
- 発売日
- 2026-04-01
- ISBN
- 9784525214715
